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リモートワークでも社員の心理的安全性を高める。社内コミュニケーション活性化の工夫「ゴチ(互知)制度」について

こんにちは!RELATIONS 広報の山縣です。
リモートワークや在宅勤務が一般化するなか、これまで以上に、社員同士のコミュニケーションの取り方で悩まれている企業も多いのではないでしょうか。

そんな社員のコミュニケーションサポートとして、弊社には社員同士の食事代を、毎月1人1万円まで補助するゴチ(互知)制度というものがあります。
その名の通り「おいをり、心理的安全性の高い組織をつくろう」という趣旨の制度です。

現在はオフィスをWeWorkに移転し、フルリモート勤務の弊社で、どのように制度活用されているのか?制度の仕組みからリアルな社員の声まで、盛りだくさんでリポートします。

・この記事では、ゴチ制度ができた経緯や運用のこだわりポイント、社員の声、実際の利用状況などを紹介しています。
・社員同士のコミュニケーションや懇親会補助、制度づくりに関心がある方の参考にもなればと思います。

「ゴチ制度」とは

● 社員同士の食事代が補助される制度
● 1人10,000円/月の枠がある
● 1回の食事で使える額は最大5,000円(超える部分は自己負担)
● 自分の金額枠内なら何回使ってもOK。1,000円のランチに10回行くのも可
● オンラインのランチや飲み会でも利用可
● 月をまたいだ金額の繰越は不可
● 食事に行ったらその場の写真をSlackにアップ!

こういう写真がSlackに流れてきます。楽しそう。

ゴチ制度発足の経緯

事業部が分かれていたり、出張が多かったりするとなかなか社員同士のコミュニケーションを図る機会は少ないものです。RELATIONSでもそのような課題から、お互いをもっと知ろう!ということで、約10年前にこの制度が作られました。

互いの理解・受容という心理的安全性の土台があると、仕事上での本気の議論もよりしやすく、深くなりますよね。

制度開始当時は1人につき月1回までというルールで、補助金額も最大3,000円でした。またこの制度とは別に、チームビルディングの一環で、会食をする際にマネージャー判断で使える経費枠もありました。

しかし、月1回3,000円の枠ではなかなか交流が促進されにくいことや、マネージャーの経費枠として使える・使えないというのも、公平性に欠けるという理由のもと、
現在は誰でも等しく、10,000円の枠内で何回でも使えるという制度になっています。

「食事1回あたり、最大5,000円の補助」にしている理由

制度の趣旨からして、10,000円の食事に1回行くよりも、5,000円の食事を2回にして出来るだけ交流の機会を増やしてほしいという思いがあります。

とはいえ、さらに上限を低くして3,000円などにすると、1回あたりの自己負担額が増えてしまい、気軽に誘いづらくもなるため、5,000円がちょうどいい塩梅ではないでしょうか。

社員同士、かつ2人以上であればゴチ制度が使えます!

「月またぎの金額繰越は無し」にしている理由

これも制度の趣旨からです。短い期間でまとめて使うのではなく、適度な頻度で、定期的にコミュニケーションの機会をつくってほしいという願いがあります。

この日の会計は1人6,300円でしたが、5,000円はゴチ制度で賄うことができます。

精算の流れ

月末に各自が使った金額と領収書をアップして申請すると、翌月の給与と一緒に支給されます。

この立替精算ですが、本来は一人ひとりが毎回個別にレジで支払いをして領収書をもらえれば申請もスムーズです。しかし大人数の食事となるとそうもいかず、代表者がまとめて支払いをすることがほとんどですよね。

そういうケースは、各参加者は代表者に各自の分を払いつつ、各自が立替の申請をしています。そして領収書は代表者がアップすればOKとしています。

自分が使った金額やゴチ枠の残額はSlackとスプレッドシートで管理されており、「あれ今月いくら使ったっけ?」と迷うことはありません!

《補足》
以前はまとめて飲食店に支払いをした代表者が、参加者から徴収することなくその金額を申請していました。しかしまとまった金額が給与として支給されることで各種税率・保険料率に影響してしまうため、各自払った分をそれぞれ申請することを必須としました。

お金のやり取りはPayPayを使うことが多いです。

メンバーの声を聞いてみた

ゴチ制度は10年近く前にスタートしたので発足当時を知らないメンバーも多いですが、あらためてこの制度に対する声を聞いてみました。

ゴチがあってよかった点は?

気軽に社内メンバーを誘いやすい
● 「年長者が奢る」というプレッシャーがない
● 色々な飲食店に行けるので、クライアントとの会食選定にも役立つ

「誘いやすい」というのが一番大きいようです。
現在はWeWorkに移転した弊社ですが、自社オフィスを構えていた時代は「誰か昼飯いきませんか〜」というお誘いSlackも多く、事業部を越えた交流になっていたという声もありました。

また、「年長者(役職者)が奢る」という文化は、程度の違いこそあれ多くの会社にありますよね。
しかし弊社ではゴチ制度を各自が使うので、飲みに行っても奢る・奢られることがほとんどありません。奢らなきゃ・・・という年長者のプレッシャーもなければ、反対に、若手が奢ってもらう申し訳なさを感じずに年長者を誘いやすいというのも、良い点だと思います。

元々のフラットな組織風土も、誘いやすさを醸成しているかもしれません。

月1回開催されるオフラインの全社ミーティング。
その日のゴチは、全社ミーティングで挙がった議題の話で盛り上がりがちです。

もしゴチがなかったら?

● ご飯に誘われなくなって悲しい
心理的安全性が下がりそう

たしかに、食事の場での交流が減ったら、日常の業務でも少し殺伐とした雰囲気になってしまうかもしれません。
RELATIONSは現在フルリモート勤務のため、基本はオンラインでのコミュニケーションをしていますが、やはり食事しながら話す場も大切だと感じます。

ゴチ制度はオンラインのランチや飲み会でも使えるので、1on1ランチやオンライン飲み会も開催されたりします。

さらに、新しく入社した方と既存メンバーとのオンラインランチをランダムに設定する「ごちゃまぜゴチ」という取り組みもあります。

このごちゃまぜゴチを経験した新メンバーからはこんな声をもらっています。

● 1on1よりもナチュラルに皆の人柄を知ることができた
業務上での関わりが少ない人とのランチが入社初期にできたので、たまにオフラインで会う時もあまり緊張することなく話せた
● 電話やSlackでわざわざ聞くほどでもないことを聞ける良い機会になった

既存メンバーとしても、入社した方といち早く話せる楽しいランチができますし、その後ぐっと関わりやすくなる良い機会です。
(フルリモートで働いているとゴチの金額枠はどうしても余りがちなので、「わーい、ゴチ使える!」という気持ちもありそうです。)

新入社員との「ごちゃまぜゴチ」の様子。盛り上がってますね!

「ゴチ制度」の利用状況

社員にとってはメリットがたくさんのゴチ制度。果たして、月ごとにどれくらい利用されているのでしょう?
調べたところ、年間平均の利用者率は60~80%程度、平均利用額は6,000~8,000円/月程度でした。

個人的には9割くらいの人が使っているのでは?!と感じていましたが、意外とそうでもありませんでしたね。(場合によっては、制度を使わずに自費で払ってしまっている人もいそうです。)

とはいえ、フルリモートで働いていて顔を合わせる機会が少ないなか、
毎月7割前後の社員がお互いを食事に誘って「互いを知る」時間を過ごしていると考えると、
やはりRELATIONSが大切にしている、本音で話す文化やフラットな組織づくりの一端を担っている制度だなと感じました。

ゴチ制度をさらに進化させていきたいところです。

最後に

最後までお読みいただきありがとうございました!
今回はゴチ(互知)制度についてフォーカスを当てましたが、それ以外にもオフラインの場づくり(全社合宿の開催など)を積極的に行っています。
他の記事でもご紹介していますので、ぜひご一読ください。

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(執筆:山縣 大洋/編集:斉藤 里菜)