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組織の根っこに立ち返る。感情とともに歴史にどっぷり浸った全社合宿【高尾山編】

こんにちは、RELATIONSの広報です。
今回のnoteでは5月12日〜13日に高尾山麓で実施したroots合宿についてレポートします。

過去の変遷を、語り部の感情とともに辿り、仲間とどっぷり歴史に浸かった今回の合宿。そこからRELATIONSが得たものや、あらためて感じた合宿の意義について触れてみます。

前提: roots合宿とは

roots合宿とは、「根っこに立ち返ろう」「ありのままの本音を出そう」という思いがこめられた、年3回行っているRELATIONSの全社合宿の名称です。

自然あふれる場所で、組織と他者、自己にじっくりと向き合う贅沢な時間。フルリモートワークが基本だからこそ、RELATIONSが大切にしている文化です。

今回の舞台は高尾山!高尾山口駅から徒歩1分の好立地でありながら、自然も感じられる素敵な合宿場所【タカオネ】さんにお世話になりました。

合宿1日目: 歴史の語り部にじっくり耳を傾ける

今回も公開します、旅のしおり!
1日目は10:00~18:00までみっちりワーク。

全体のファシリテーターは、外部パートナーのしゅんさん・ひろちゃんに務めていただきました。
丁寧な事前のコンテンツ設計は2ヶ月間を要し、社内の現状把握のためにさまざまな立場の社内メンバーにヒアリングを行っていただきました。
共通して聞こえてきたのは「社員同士で、本当に思っていることを話せているのだろうか?」というメッセージだったそう。

中央:しゅんさん、左:ひろちゃん

まずもって、目的がわからなければ本音を出そうと思わないよね?
ということで、下図の右上にある本音で共創する場(知的コンバット)の状態を目指すことを目的に置き、第一ステップとして、①会社のルーツを知ること、②自分の衝動(情熱)を認知すること、③会社と自己の関係性を見つめることを2日間で行うという流れ。

RELATIONSの考える「生命力経営」では、
右上の状態が組織の理想だと考える。

会社のルーツを知るためのワークでは、RELATIONSに脈々と流れる”根源にある願いや価値観”を理解し、自分なりの言葉で語れるようになることを目標に設定。
14年間の変遷を「創業期」「拡大期」「葛藤期」「RE:START期」の4つに区分けした年表をスクリーン投影しながら、当時の状況と心情についてのリアルな体験を、”語ることができる人”、”語りたい人”が声を出していくスタイルで進行しました。

これまで語られてこなかった裏エピソードや個人の感情吐露には、創業時からいたメンバー同士でも「そうだったんだ」「知らなかった」という気づきや発見があったそうです。

その後は、当時起きていた事象に基づき、6つのテーマに分かれて対話し、理解を深めます。

▼6つのテーマ
① RELATIONSっぽさ(光)
② RELATIONSっぽさ(闇)
③ RELATIONSのパターン(成功)
④ RELATIONSのパターン(失敗)
⑤ RELATIONSが本当は実現したかったこと(社内)
⑥ RELATIONSが本当は実現したかったこと(社外)

チームごとにランチを食べながらも対話を進めます。
(タカオネさんの手作りランチ。美味しかったです!)

チームごとに全体発表では、過去の事象から紐解いて「組織の癖」を言語化することで、現在も繰り返し出現つづけているパターンを客観的に認知することができたようです。

ハイライトだったのは、後半で扱った「拡大期」と「葛藤期」。新規事業を数多く創出しながら組織拡大していた当時の様子や、勃発していた社内トラブル、辞めていった卒業メンバーとの関係性の話まで出て、苦渋の決断を迫られた体験や、抱えていた悩み・苦悩など、決して楽しいとは言えない”痛みを伴う思い出”について、語り部として丁寧に言葉を紡いでくれたメンバーたち。
それらの気持ちに寄り添い、味わいながら追体験をした”当時は組織に在籍していなかった”メンバーたち。
全員が感情にどっぷりと浸かり、空間全体が満たされていました。

語り部の話を聞いたメンバーからは以下のような感想がありました。

いろんな感情を浴びて充実した1日だった。
・これまでは”歴史を出来事としては知っているが、本当のことは何も知らない後から来た人”という感覚が自身に対して強かったけれど、「自分もRELATIONSの歴史の一部でつながっているんだ」という実感が湧いた。

語り部となった創業メンバーや古参メンバーからは以下の感想がありました。

・過去の事象、感情を扱うことはパワフルでありめちゃくちゃ大事なこと。
・さまざまな方たちの貢献で会社が作られてきたということを、ただただ感じていました。RELATIONSに出会えて本当に良かった。
過去を扱うことで誰かの現在と未来の助けになることもあるんだなとあらためて理解しました。

夜の企画は「しっぽり場を味わう」をテーマに、
焚き火を囲んで語る人、近くの温泉に行く人、
屋内で飲みながら語る人、街に繰り出す人など
思い思いの過ごし方をしました。

合宿2日目: 会社と私。知的コンバットの実践

2日目も9:00~18:00までワークが盛りだくさん!

朝の自由時間は山登りに行く人、屋外で朝食をとる人などさまざま。

快晴で気持ちの良い合宿日和。

ワークは1日目の続きからスタート。「葛藤期」に起きた事業間の軋轢、事業の切り離し、社員から経営者に向けられていた不満の噴出など、組織が崩壊寸前だった時代。語り部たちの生々しい本音の奥には、悲しみや苦しみが滲み出て、話を聴きながら涙が溢れるメンバーたちの姿も ーーー。

どっぷり浸ったあとは、ルーツを見える化するワークへと移行。

「群盲像を評す」のごとく、
それぞれの視点で認知したRELATIONSを統合します。

結局、RELATIONSの根源にある強み・弱みとは何なのだろうか?についてグループ対話します。

強みは「関係性を大切にする」「コマンド前へ」「人間っぽさ」、弱みは「憶測ゴースト」「ラベリング」「成熟」「ウェット」などRELATIONSならではのユニークなワードが並びました。強みと弱みはつねに表裏一体になっているという見解もありました。

チームごとに見解を全体発表します。

そして終盤のワーク。テーマは2つ。
まずは、”RELATIONSと自分自身の関係“について。自身が感じるRELATIONSの魅力、RELATIONSにいる理由、実現したいことなどを個人ワークで深めてSlackに投稿。「何度でも読み返したい」という声があるほど、エネルギーが溢れていました。

2つめは、今後最も話したい”ガチ対話テーマ”について。2日間の合宿で出てきた要素のなかから、最も重要と感じるテーマを出し、投票。関心があるメンバー同士で対話へ。「評価報酬」「”誰が”、”何が”問題」「自由と自律」のチームに分かれ、対話した内容を全体プレゼンしました。

その場で課題テーマについての結論を出すわけではありませんが、場が充分に温まっていたからこそ、当初目標にしていた”知的コンバット”が少しずつできてきている雰囲気があったのではないでしょうか。

合宿最後のチェックアウトの様子。
一人ひとりが感想を場に出します。

いよいよ合宿の締めくくり。疲れはありつつも、充実して満たされたみんなの表情が印象的でした。メンバーからの感想を一部共有します。

・今回の合宿では会社の本当のルーツを辿った気がする。「これぞroots合宿」。濃密な時間でした。
創業当時から変わらないものも沢山あって、それを認知できたことがよかった。
・2021年のRE:STARTから長い時間をかけて関係性を紡ぎ直し、対話をする文化を育み、パーパスや生命力経営という概念を共有した今だからこそ、叶った場だったんだろうなと感じる。
・今までの合宿で一番スッキリした気持ちでチェックアウトをしました。

まとめ

まだまだ語られていないことも多いですし、聴けていない声もあります。しかし、年表だけでは得られなかった感情の交換と、それがメンバーの共通体験となったことには深い意味があったようです。事実、合宿後にとった全社アンケートでは10点満点中、平均9.4点という高い数値でした!

一方で、社内からは「未来起点での話をしたい」という願いの強いエネルギーも湧いています。組織としての”土壌”を整えられた今、次なるテーマは未来なのかもしれません。

RELATIONSの「r」ロゴに込められた意味。
まさに今回の合宿は、②過去に立ち戻るフェーズだったと言えます。

未来について本音をコンバットさせ、組織としての新しい可能性が生まれてくることを願いながら。

9月の合宿もお楽しみに。
最後までお読みいただきありがとうございました!


▼今回の合宿を、代表の長谷川や外部ゲスト参加された経営者の皆さんはどう感じたのか。4名で語っていただきました。ラジオで配信中。


RELATIONSってちょっと面白いかも!そう思ってくださった方は、ぜひ社内ミーティングの見学ツアーにもお越し下さい^^ 毎月開催しています!

(執筆/編集:斉藤 里菜)